自殺のコスト
太田出版
雨宮処凛
ISBN 4872336445
死んでから後悔しても遅すぎる......
『完全自殺マニュアル』が書かなかった
自殺の損得勘定
。
致死量のクスリ値段、自殺者遺族の年金額、電車飛び込み自殺の損害賠償額、
自殺物件の下落率、自殺でもらえない生命保険の種類など、本当に自殺は得か損か?
後悔だらけの人生で、死んでまで後悔したくない人のための
「自殺の費用対効果」バイブル
。
00年に自殺したのは、3万1957人。一日で87・6人自殺している。
これは交通事故死の3倍の数字だ。自殺者が2年連続で3万人を突破した99年、
住友生命は保険金支払いにおける自殺の免責期間を1年から2年に変更した。
多くの生命保険会社がこれに続く形で免責期間を引き延ばした。
それでも自殺による保険金支払いは12万件にのぼり、年間2000億円に達している。
自殺のコスト。この本は、自殺と金銭について徹底的に掘り下げた。
会社を立て直すつもりで保険金目当てで自殺した中年の男性は、
自殺であることがバレて25億円支払われるはずだった保険金が0円になってしまった。
過労自殺した若い男性の遺族は企業に対して裁判を起こして、
1億円以上の大金を手に入れた。自殺未遂の後遺症で植物人間になってしまった
男性の妻子は、莫大な医療費に悩まされて一家心中を考えている毎日だ。
賃貸物件で子供に自殺されてしまったために、何年間も空室の家賃を家賃を
払い続けている両親もいれば、焼身自殺に失敗して全身ケロイドになったうえ、
高額な治療費を払い続けている人もいる。
「生きていればいいことがある」とか「自殺はいけない」なんて、
自殺未遂ばかりしていた私は思いもしない。
ただ、「自殺」すらも厚生労働省なんかに経済効果として
換算されてしまう「今、ここ」を生き延びて行くには、
さらに上を行く図太さを持っていたいと思うのだ。
いい時代に生きているとは思っていない。
この閉塞を生きる知恵が、私にとってはこの本である。
皆さんにとってもそうなることを祈りつつ。
(本書より)
■著者紹介
雨宮処凛(あまみや・かりん)
1975年北海道生まれ。
土屋豊監督ドキュメント映画『新しい神さま』の主人公。
著作に、自伝『生き地獄天国』(太田出版)、
小説『暴力恋愛』(講談社)がある。
目次
第1章 基本経費編
死体処理
社会保障(健康保険・年金)
借金・住宅ローン
自殺物件...
第2章 手段別経費編
クスリ
首吊り
飛び降り
飛び込み...
自殺のコスト 太田出版 雨宮処凛
1200円(税別)
自殺のコスト 太田出版 雨宮処凛
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