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夜明けを待ちながら
東京書籍
五木寛之
「自殺」「職業」「悲しみ」「健康」「生きる意味」など、
私たちの現実の切実な問いに、初めて五木寛之が
ともに考え、ともに答えを模索した、心の羅針盤。
最近いろんなかたたちから頂く葉書やお手紙を読んでいて、
あ、このことは前に自分も同じことを考えたことがあったな、
とうなずくことがしばしばあります。いま、この時代にこの場所に生きていて
同じことを考え、それにこだわっている人たちがたくさんいるというのは決して
不思議ではないけれども、やはり不思議な気がするのです。
この本におさめられた質問は、
そんな自分にむけてぼく自身が発した質問でもあります。
いわば自問自答の対話、と言ってもいいのかも知れません。どのテーマも、
すっきりと一刀両断、見事に解決とはいかないものばかりで、
答えの出しようのない質問がほとんどです。それも当然でしょう。
ぼく自身、いつまでたっても日ごと夜ごとにものの見方が変わり、
問題の受けとめ方がちがうことに苦笑いしながら生きているのですから。
この本は答えを出す本ではありません。
旨いやりかたや世渡りの技術を伝授する本でもありません。
ぼくと同じように、夜と朝の狭間に、ひたすら自分との対話を繰り返すような人への、
目くばせの合図のようなものです。
「きみも同じことを考えてるんだな。だったら、
ぼくもそのお喋りの仲間にいれてくれないか」
(「開幕のベルにかえて」より)
目次
1.自殺について
2.生きる意味
3.健康とは
4.悲しみの効用
5.職業の貴賤
6.受験と就職
7.少年と死
8.夢と年齢
9.自己責任
10.意志の強さ・弱さ
11.覚悟ということ
12.深夜の友への手紙
¥1500(税別)
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