土壁・左官の仕事と技術 学芸出版社 佐藤嘉一郎 佐藤ひろゆき  
土壁・左官の仕事と技術
学芸出版社
佐藤嘉一郎
佐藤ひろゆき
ISBN4761511729

明日へ伝える!!
木造の伝統工法を支える土壁が、阪神大震災以来
ふたたび注目されている。名匠と第一線の壁塗職人があますところなくつづる、歴史と工法。

環境にやさしいだけでなく、健康な暮らしには欠かせない、呼吸する壁。
耐震性にもすぐれたその技術を、どうすれば現代の住まいに活かすことができるのか。

職人の手による技術、すなわち「技」というものは、親や師匠、先輩から教えられるのではなく、
「盗んで覚えよ」と言われてきたものである。
特に我々建築関連職方は、一定の工場や施設で製品を作る「居職」に対し、場所、天候、
作業内容が日々異なる作業場で仕事をする「出職」と呼ばれる労務形態であるため、
先記の如く,習うより見様見真似で、自分で会得するしか方法がない。
しかも戦後建築界の変貌によって、自分達老職人が見て見習工が修行したり技を盗む
ような基準となる建物や工事が激減し、工場生産の統一化された新建築が
全国的に氾濫している。施主もそれで納得し、居住しているのが通常で、
これでは遠からず伝統的な建築工法が消滅するという危機も広がっている。
先人から伝承してきた工法や技が時代の波に呑まれて消滅してよいのか。
また第一線で活躍される多くの職人衆、中には金筋と呼ばれる腕自慢のその技が、
自分一代のものとして墓場まで、その先は自然消滅でよいのか。
長年のコツや手順など、容易に若者に教える事に異をとなえる昔気質の職人衆も多いが、
大工職の如く図面や書式では表せない左官壁工法では無理な話で、
このままでは将来の文化財や名建築の改修や復元にも大きな差し支障が生ずる事は必至である。
そこで、先人より叩かれながら学んだ工法や、失敗を重ねて会得した手順など、
平素あまり発表する機会のない事柄を、各地の同職や次代を荷う若者、また現代
の建築を推進する建築士、業界各職、さらに建築を求められる施主の方々まで、
今では不可解な工法として敬遠されがちな塗壁、竹下舞下地から幾多の工程を経て強力で美しく、
かつ資産として次代に伝える建物のためにも、真の日本の土壁が完成するために
本著がその手引書とならん事を願うものである。
(はしがきより)

目次
はじめに
一章 壁塗りの歴史
 『左官』の由来
 伝承の見えない壁
 塗壁の移り変わり
 塗壁から見た地域差
二章 左官仕事と道具・材料
 左官の仕事
 道具・工具について
 材料の種類
 材料の調整(練り方)...
三章 塗壁工法の下地・仕上
 京土壁工法
 下地の種類と特徴
 仕上の種類と特徴
 特殊な壁仕上
四章 実務工程
 壁仕上別施行例
 特殊な施工例
 その他の施工例...
五章 数奇屋壁と土蔵
 京都の数奇屋仕事
 京都の土蔵仕事
六章 職人の衿持
 京都左官中ケ間組
 技は一生の修行
 職人の心構え
 壁は聞いて読んで観て学べ
むすび
用語集

1800円(税別)
土壁・左官の仕事と技術 学芸出版社 佐藤嘉一郎 佐藤ひろゆき 単価 1,800円 購入数

備考


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