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手紙の行方 ロッキング・オン 山口智子  

手紙の行方
ロッキング・オン
山口智子
ISBN4860520173

山口智子処女作発表!
「私は、ほんとうに何も知らない。」
初めて綴ったチリ縦断記。

テレビ・ドラマから遠ざかって早7年。復帰待望論が
渦巻く中、「世界の果て」で何を思う?
南北4000kmを超える南米チリを縦断しながら、
したため続けた文、写真、イラスト、そのすべてが
本人による初の書き下ろし&撮り下ろし。
見知らぬ国で、ひとり最果ての地を目指す、
ここにはあなたの知らなかった山口智子の素顔がある。

南米へ飛ぶ。
何かの使命を負うかのごとく、追っ手の手を逃れるごとく。
ちょっと前までうごめいていた日常から、突拍子もない場所へ
いざ向う現実。
いっきに均衡を失い出した世界に、まるで人ごとみたいに
酔っている。
もうどれくらいたったのだろう。
乗り換え、搭乗アナウンス、映画にお飲もの、フィッシュ・オア・ミート。
それらを何度となく繰り返し、からだはすっかり活動停止を強いられた仮死状態。
ぐったりとシートに身を放り出して、眠るでもなく目覚めるでもない。
流感の熱にやられたうよな重いからだと裏腹に、意識はぷかぷかと、
暗い機内を浮遊している。観ているはずの映画の展開も脳には届かないみたいだ。
眼球をするりと抜けて後部座席へと、たらたらと流れてゆく。
一攫千金の大ばくちを仕掛けた男が流れ着く、夢のパラダイス。
腐った権力に立ち向かう同志が、美しく悲しく命を散らす地。
私の映画史の中の南米は、パッションと陶酔が似合うところだった。
密林の奥地、原始の自然に圧倒された者が骨を埋めるのも、歴史の波に翻弄され、
熱い恋が燃え上がるのも、その舞台はやっぱり、南米だった。
ドラマチックな展開が当たり前、ちよっとイカサマな危さの虜になる謎の大陸。
国家機密の任務を負い、いざ潜入を試みる主人公。
すっかりそんな役になりきってみては、たっぷりとある過ぎる時間を埋めていく。
そういえば。私は、ほんとうに南米へ向かっているのだ。
(本書はじまりより)

目次
北の章 カラマ/アタカマ砂漠/カスパーナ
中央の章ヴァルパライソ/サンティアゴ
南の章 テムコ/オソルノ/プエルト・モン
最南端の章プンタ・アレーナス/プエルト・アレーナス/
パイネ国立公園/プエルト・ウィリアムス
写真・画 山口智子 装丁 中島英樹

手紙の行方 ロッキング・オン 山口智子

2000円(税別)

手紙の行方 ロッキング・オン 山口智子 単価 2,000円 購入数

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