太公望(中)
文藝春秋
宮城谷昌光
ISBN:9784165071006
天がうたう時
この男には狂があると思った。
たが望むには合理を尊ぶ精神があり、実在するはずがない天上の神々に、
人を贄にする時代こそ狂気であった。
時代の狂気を否定する者に狂気をみるのは古来あることであり、
それは革命者の亦亦たる宿命である。
望の機略により、周は召とむすび叛意をととのえた。
商王紂を討つ―、宿望の日である。
決戦の朝、無辺の牧野はすがすがしく晴れていた。
望の智略で周は召と結び商王朝に対峙する。二国を釣ったのである。商王を討つ日がきた。
決戦の朝、無辺の大地は清々と晴れていた。
1762円(税別)