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日本汽水紀行
「森は海の恋人」の世界を尋ねて
文藝春秋
畠山重篤
ISBN4163652809
漁民が見つけた、恵み豊かなふるさと。
森と川と海が一つになるところに人間にとって大切なものがある!!
汽水人とは私の造語である。
牡蠣の魚場は全世界、河口の海である。淡水と海水が
混じり合う水域を汽水域というが、そこで暮らす漁民は汽水人という訳だ。
二十年ほど前、汽水人は重要なポジションに暮らしていることに気づいた。
長い間、牡蠣の養殖を通して、ひたすら海と向い会ってきたが、
フランスのロワール川河口の海を訪れた折、海から森を見る、
という視点を与えられたのである。
ロワール川上流域の広葉樹の大森林が、牡蠣の餌である
植物プランクトンの発生に重要な関わりがあることを知ったのだ。
そんなことから漁民による植林活動、森は海の恋人運動を始めた。
また、河口から上流までを俯瞰するということは、流域の
自然、歴史、文化、そしてそこに暮らす人間の生き様までをも透視することである。
日本列島は中央を走る分水嶺の森から、日本海と太平洋に
約五万本の川が海に注いでいる。そんな視点で日本を一周すれば、
誰も気がつかなかった日本の姿が見えてくるはずだ。
それは漁民による森づくり、森は海の恋人運動にも通じている。
(本書あとがきより)
目次
第一章 汽水の匂う洲
牡蠣と人間/北上川が育む川の幸、海の幸/三陸リアス・
広田湾秘史/縄文の記憶留める陸奥湾
第二章 ムツゴロウ涙する有明海
四万十川が鯨を呼んでいる/汽水に包まれた世界遺産、
屋久島
第三章 脱ダム宣言とウナギの夢
「貝」の女王を育む安房と陸中の海/汽水文化の極み
「江戸前」を護れ
第四章 私は蜆と棲みたい
寒鰤跳ねる冨山湾/北越雪譜に魅せられて鮭のくにへ
第五章 ヴァイキングの国からの客人
揚子江の恵みをさぐる/梓に誘われ千里行/「ははその
森」へ還る
宮城県気仙沼湾 宮城県舞根湾 宮城県追波湾 岩手県広田湾
青森県陸奥湾 高知県四万十川 鹿児島県屋久島
熊本県有明海 千葉県大原 東京都東京湾 富山県冨山湾
新潟県三面川 長野県諏訪湖 島根県宍道湖
日本汽水紀行 「森は海の恋人」の世界を尋ねて 文藝春秋 畠山重篤
1714円(税別)
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