蹴りたい背中 河出書房新社 綿矢りさ

蹴りたい背中
河出書房新社
綿矢りさ
 

蹴りたい背中

河出書房新社
綿矢りさ
ISBN 4309015700

ベストセラー「インストール」から二年
待望の文藝賞受賞第一作!!
異色恋愛小説に新世代感覚!!
愛しいよりも、いじめたいよりももっと乱暴な、この気持ち。
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。
臆病ゆえに孤独な二人の関係は・・・・・

ハツは男子の「余り者」にな川に自宅に誘われる。
にな川はハツが偶然会ったことがあるモデルの熱狂的なファンで、
2人はそのモデルの存在のみを介して親しくなる。
だがある日、ハツは思わず、にな川の「もの哀しく丸まった」背中を蹴飛ばす。

文藝賞受賞作『インストール』(同)は25万部のベストセラーとなり、
三島賞の候補にもなった。
期待の星だが「なぜ文学を?」と聞くと綿矢さんは「出た!」と
のけぞり「文学とか意識して書いていない。
一番好きな娯楽・芸術として表現したいだけです」と語る。
およそ肩に力が入っていない。「文学」へのこだわりから自由な、
肩の力が抜けた新世代の表現は、小説のすそ野を広げるだろうか。
(小山内伸氏のインタビューと書評より)

《蹴りたい背中》
さびしさは鳴る。
耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、
胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、
私はプリントを指で千切る。
細長く、細長く。紙を切り裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。
気怠げに見せてくれたりもするしね。
葉緑体?オオカナダモ?ハッ。ていうこのスタンス。あなたたちは
微生物をみてはしゃいでいるみたいですけど(苦笑)、
私はちょっと遠慮しておく、だってもう高校生だし。
ま、あなたたちを横目で見ながらプリントでも千切ってますよ。
気怠く。っていうこのスタンス。
(本文から)

綿矢りさ

綿矢りさ(わたやりさ)
1984年、京都市に生まれる。
2002年現在、高校3年生。
堀田あけみ以来20年ぶりに、史上最年少・17歳で
第38回文藝賞を受賞する。
蹴りたい背中 河出書房新社 綿矢りさ

1000円(税別)


 
蹴りたい背中 河出書房新社 綿矢りさ 単価 1,000円 購入数

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