|
図鑑瓦屋根
理工学社
坪井利弘
ISBN4844530119
■瓦の歴史が物語るように、瓦は1400年前に製法が伝えられてから、
次第に日本化され、改良され、さらに多様化されて現在に至っている。
その種類が多く、しかも精巧であること、そして瓦屋根が多彩であることは、
他の国に類がない。
日本化は、まず瓦の文様にあらわれた。各地の遺跡から発掘された瓦を
年代順に見てみると、日本化の過程がよくわかる。
また、江戸時代の中期には、従来の瓦を簡略化した型の瓦、
いわゆる日本瓦が考案されて、瓦らの発達に寄与している。
瓦が全国で作られるようになると、それぞれの土地の聞気候風土に合った
形の瓦が考案されて、多様化いていった。
瓦はもともと実用と装飾を兼ねたものである。
その装飾性が限りなく追求されて、ますます精巧な美しい瓦が作られた。
古くから作られてきた瓦を集め、使い方を明確にし、実例を
もとめておくことは、文化遺産ともいうべき瓦と瓦屋根をしる上においても、
また、未知の瓦を検索するためにも役立つであろう。
わが国には現在でも多くの瓦と文様や、優れた建物が残っている。
これらの瓦や文様は、われわれの祖先が心血を注いで考案し、
長い歳月の間に洗練されてきたものである。
また残されている建物には、心をこめて葺かれたものが多く、
使い方には工夫のあとが見られる。
この本に740点の瓦と、160点の文様と、堂宮の実例46棟が収録してある。
そして、900点の挿図と440枚の写真を使い、これに簡潔な説明文を添える
という形式をとっている。前著「日本の瓦屋根」が、瓦と瓦屋根を解説した初級向きの、
いわば総論であったのに対して、内容を中程度に高めた各論の
1冊という性格のものである。
目次
◆瓦の種類
桟瓦・平瓦・丸瓦・軒瓦・袖瓦・角瓦・隅瓦(本隅瓦)
掛瓦・巴瓦・棟瓦・棟止瓦・曲り瓦・面戸瓦・甍瓦・
山号瓦・鳥伏間・谷瓦・波状瓦
◆瓦の模様
蓮華文軒巴の様式・軒巴の文様・平唐草瓦当各部の様式・
垂木先瓦の文様・軒瓦の文様・家紋瓦の模様・家紋
◆鬼瓦類
古代の鬼瓦・堂宮の鬼瓦・住宅の鬼瓦・獅子口・百済様式・
唐様式・鯱・飾り瓦・鬼台
◆堂宮屋根の実例
◆屋根と瓦の小辞典
図鑑瓦屋根 理工学社 坪井利弘
4200円(税別)
|