ひきこもれ ひとりの時間をもつということ 大和書房 吉本隆明

ひきこもれ
ひとりの時間をもつということ

大和書房
吉本隆明
 

ひきこもれ
ひとりの時間をもつということ

大和書房
吉本隆明
ISBN 4479390952

「一人」は孤独なのか「ひきこもり」であると自認する筆者が
指摘する社会の嘘、学校の嘘。「集団」は「一人」より強いのか?

「ひきこもり」はよくない。ひきこもっている奴は、
何とかして社会に引っ張り出したほうがいい。
・・・そうした考えにぼくは到底賛同することができない。
吉本隆明

ここ数年、目が悪くなったこともあり、おしゃべりしたものを本にすることが多いのです。
そうすると、どうしても類似したテーマに偏って何回も同じようなことをお話しているなと
感じていました。今回のご依頼も、それでは意味がないとお断りしようと思っていたの
ですが、いただいたテーマに、「ああ、こういうことを考えなければいけないんだ」という項目
があったので、お引き受けすることにしました。編集者からテーマをいただく場合には、
ときには不意打ちをくらうようなこともあります。その場では答えられなくて、次の回まで
待ってくれということもあるのですが、そのほうが自分にとっても勉強になります。
そんなことを言っても、いつも同じじゃないかとなるのかもしれませんが。
今回のテーマで、どこまでお話できるのか、自分の考えを伝えることができるのかは
わかりませんが、とにかく、やってみましょうということではじめてみたいと思います。
(本書はじめにより)

目次
第1章 若者たちよ、ひきこもれ
 コミュニケーション能力を過大視するな
  時間をこま切れにされたら、人は何ものにもなることが
  できない
  「引き出し症候群」の素人はおっかない
  ひきこもることで育つ「第二の言語」
  内臓に響くような心の具合はひきこもらないと治らない
  「孤独」をとことんつきつめてその上で風通しよくやる
第2章 不登校について考える
 「偽の厳粛さ」を子どもは見抜く
   ひきこもりも不登校も病的な状態ではない
   「気質的ひきこもり」の区別
   問題視しすぎるから、不登校に追い込まれる
   「偽の厳粛さ」に耐えられない子どもが不登校になる
   教師が生徒と向き合おうとするから生徒は迷惑する
   不登校の人たちだけでかたまってしまうのはよくない
   学校なんかに期待する親は大きな間違いを犯している
第3章 子どものいじめ、そして死について
 「傷ついた親」が「傷つく子ども」をつくる
  いじめる子ども、いじめられる子どもどちらもこころが
  傷ついている
  いじめている子どもを叱っても何の解決にもならない
  子どもの自殺は親の代理死である
第4章 ぼくはひこもりだった
 きらめく才能よりも、持続する力が大事
  ひきこもっていることがマイナスにならない職業がいつか
  見つかる
  ひきこもり性だったから物を書き始めた
  ぼくが見つけた孤独の処方箋は「銭湯」と「神社のお祭り」
  世の中に対する自分なりのビジョンをもつ
  ぼくが沈黙したくない理由
第5章 ひきこもりから社会が見える
 ぼくがいま考えていること
  君が代もインターナショナルも死ぬまで二度と歌わない
  戦争で死んだ日本人を歴史から抹殺してはいけない
  9・11から見えてくる戦後という時代に横たわる断層
  ぼくが、あらゆる市民運動を信用しない理由
  考えるということを長い間誤解していた

ひきこもれ ひとりの時間をもつということ 大和書房 吉本隆明

1400円(税別)


ひきこもれ ひとりの時間をもつということ 大和書房 吉本隆明

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