文芸春秋 東谷長吉 ISBN4167654016 男は薄暗いアパートの一室で、 ひとりモツ肉の串を差し続けた。 女の背中一面には迦陵頻伽の刺青が翼を広げていた。 ある日、女は男の部屋の戸を開けた。 白いワンピースが足許へ落ちた。 「うちを連れて逃げてッ」 尼ヶ崎、大阪天王寺、赤目四十八瀧をさ迷う男と女の道行の果ては.....